歯科医師過剰問題(しかいしかじょうもんだい)とは、
主として歯科医師免許の取得者が増加して、
需要と供給のバランスが成り立たなくなっている現状のことです。
社会問題にもなっていて、今このバランスを見直さなくてはいけないと言われております。
まず、医療関係で、あらゆる診療全ての医者を養成する
「医学部」の定員が現在約9000人
となっているのはご存知でしょうか?
そして、その中の「歯学部」単独で、定員がいくらあるのか?
実は、歯学部の定員は2500人もあるのです。
現在、医者がいないという問題が世の中で話題になる中で、何故か歯科医は数が多い。
そしてビックリする事ですが、コンビニエンスストアの店舗数よりも
歯科医院の方が全国統計では数が多くて、
全国的に歯科医院間での競争が激化している・・・
そんな現象が歯科の業界では起こってしまっているのです。
では、それを打開する為に歯科医院はどうしているのか?
今、日曜診療や深夜診療等を行う歯科医院が増加していて、
そこで収益を増加させていたりまたは訪問診療を行っていたり・・・
今までとは違う歯科がどんどん増えています。
ただ、地域にもよるでしょうが、
患者の絶対数(ここでは人口という方が良いかもしれません)
というのはそこまで増えたり減ったりしませんので、
結局は歯科医院同士の取り合いというのは変わらないでしょう。
その結果、新しい歯科医院に顧客をとられたり、
元々の時間以外の対応ができない医院は
廃業や倒産に追い込まれてしまっているのです。
この問題は今深刻な社会問題となっていて、
どうにか他の人手不足な心療科に回せないものか?
という所にまでなっています。
ですが、他には行かず、歯科になる人が多い。
それはやはり儲かるから、というところでしょう。こういう医院が増えています。
しかし、その実態は・・・
「歯科医院はやり方次第で儲かる」という実態は終わりを迎えているように思われます。